2009年1月10日土曜日

偉大なる祖先の紹介!

当館も今月で創業71周年を迎えました♪

御来館いただきました皆様にご満足いただける「おもてなし」を念頭におき、歩みを続けてまいります。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、今日の三朝温泉を築き上げた偉大なる祖先の話が、地元紙「日本海新聞」に掲載されましたのでご紹介させていただきます。

~~1月8日掲載 日本海新聞 海潮音より ~~

なんと豪胆な村長さんがいたものだ。九十年以上も昔の話だが、時の三朝村長、松原勇蔵がその人。昨今何かと引き合いに出される世界恐慌の時代に、大きな夢を抱き郷土のために尽くした
◆一九一六(大正五)年、国の調査で三朝温泉が世界に誇るラジウム泉だと分かった。松原村長は三朝の発展を図らんと、寝食を忘れて東奔西走。ついに二年後、日本で初めて、世界でもドイツに次ぐ二番目の乾式ラジウム吸入器を備え付けた村営温泉療養所を創設したのだ
◆お客を運ぶ自動車運行事業も村営で始めた。これも全国初。総事業は三万円。当時の村財政の年間予算が一千円だったというから、三十倍。どれほどの巨額かわかるだろう。それもほとんど借金。気の小さい村民は無謀と非難したが、村長は少しもブレなかった
◆国や県の補助や融資をかき集めた。借金返済は、温泉客の入湯税と自動車事業の利益で十分足りた。村財政も大いに潤い、別府や熱海からも視察が相次いだという。今日の三朝温泉があるのは松原村長のおかげだ。村長は一九三〇(昭和五)年、六〇歳で死去
◆孫の名越信子さん(三朝館)が保存していた資料を吉田秀光町長が手にしたことで、この正月、偉業に光が当たった。苦難にもめげず愛郷の熱意を燃やした松原村長。見習いたいものだ